2026年06月06日【『近いのに伝わらない』縫えるパターン、伝わる設計】
セミナーアーカイブ
•
2h 5m
パタンナーと縫製技術者。どちらも「良い服をつくりたい」と考えているプロなのに、なぜ設計意図がうまく伝わらないことがあるのでしょうか。
企画からパターン、そして縫製へ。服づくりの工程では、情報が次の技術者へと受け渡されていきます。しかし、その途中で意図が十分に共有されなければ、完成した服は「間違ってはいない。でも、何か違う」という結果になってしまいます。
本セミナーでは、パタンナーの光安綾乃氏と縫製技術者の松本佳子氏が、一着のジャケットを題材に、パターンと仕様書を実際に読み解きながら検証します。
仕様書の情報量、縫製用ノッチの位置、くせ取り、衿の設計、袖のイセや袖付けなど、パタンナーが設計した意図を縫製側がどう受け取り、どこで迷い、何を補いながら服を仕立てているのかを具体的に解説。
さらに、実際の縫製結果を比較しながら、「指示通りにつくる」だけでは届かない、服のシルエットや雰囲気をどう共有するかを考えます。
良い生地、綺麗なパターン、正確な縫製。それだけでは、必ずしも良い服にはならない。
必要なのは、目指す服の姿を共有し、設計意図を伝え、お互いの技術をすり合わせること。
「命令する仕様書」から、「技術者が正しく想像できる設計図」へ。
パタンナーと縫製技術者、それぞれの視点から、“縫えるパターン”と“伝わる設計”を考える実践的なセミナーです。
Up Next in セミナーアーカイブ
-
2026年04月25日【なぜ今、オリジナルボディなのか】
「ブランドらしい服」は、何によって生まれるのでしょうか。
同じデザイン画から服をつくっても、パタンナーが違えば、出来上がるシルエットは違う。そこには技術だけではなく、一人ひとりが持つ美意識や経験、身体の見方が反映されています。
AKIRANAKAのチーフパターンメーカー・北村悦子氏は、自身の裁断用ボディとしてオリジナルのヌードボディ「ALLURE」を開発。その後AKIRANAKAでも採用され、4年間にわたり、すべての商品づくりに使用してきました。
なぜ既製のボディではなく、オリジナルなのか。
北村氏が求めたのは、単に寸法の合った身体ではありません。トワルを着せたときに実際のモデル...
-
2026年03月28日【MY BODY MY LIFE!】
「どんなブランドでも、どんな服でも、同じボディを使っていていいのだろうか?」
フリーのパタンナーになった奈良茂美氏が抱いた、そんな素朴な疑問から“マイボディ”の開発は始まりました。
最初のきっかけは、オールインワンをつくるために「使いやすいフルレングスのパンツボディがあったらいいな」という思い。ところが、自分にとって本当に必要なボディを考え始めると、ウエストやヒップ、股ぐりといった寸法だけではなく、姿勢、バストの位置や形、肩や腕、骨格と肉付きなど、服づくりの基準そのものを見直すことになっていきます。
既存のさまざまなボディを比較しながら、「女性らしいメリハリは欲しいが、フォルムはシ...
-
2026年03月07日【着物スリーブにペプラムをセットしたステラマッカート...
<2026春夏コレクションの特徴>
2026年春夏コレクションは、ここ10年以上続いてきた過剰な装飾性や極端なオーバーサイズから明確に距離を取り、全体としてきわめて抑制的で静かなシーズンとなった。誇張されたシルエットや視覚的インパクトを狙った造形はほとんど姿を消し、代わって服そのものの構造や成立条件があらためて今シーズンにおいて、特に顕著だったのは、シルエットよりも素材が前面に出ている点です。軽さや透け感、張り、落ち感といった素材特性がデザインの主役となり、縫製や加工、織りや編みなど、素材にかけられた手仕事の痕跡が静かに可視化されていました。これは装飾としてのクラフトではなく、服の存在理...